手術室実習をおこなう意味とは?

「手術室に看護はあるの?」

「だって患者さんは

 すぐに麻酔で

 寝ちゃうでしょ?」

 

私は手術室看護師1年目で

この質問をされた記憶があります。

みなさんはどのように思いますか?

手術室で働く看護師の数は病棟で働く看護師の数から考えると

少数派です。

 

学校を卒業して、看護師になっても

手術室に配属にならない限りは

ほとんど足を踏み入れることはない手術室ですので、

実習という貴重な機会を充実した学びにつなげてほしいと思います。

 

1. 手術を受ける患者さんの

気持ちを考えてみよう!

手術をすることが必要であると医師に告げられたその日から

患者さんや患者さんのご家族は気持ちを抱えながら手術を迎えます。

 

学生さんは恐らく看護過程を展開した結果として、

「手術に伴う精神的不安」

という問題点を抽出すると思います。

間違っていません。

でも、患者さんが抱える「不安」は

たった一行で書き終わってしまうようなものではないということも

心の中においてほしいと思います。

 

 

この絵に示した不安はあくまでも例です。

患者さんの不安は

手術前・手術直前・手術直後・手術後と

状況が刻々と変わっていくにつれて

感じる「不安」も変わっていくのです。

身体的・精神的・社会的側面を捉え、

患者さんに必要な看護を提供する。

恐らく、この展開の速さが

成人看護学 急性期実習が大変であると言われる理由かもしれません。

 

 

2.患者さんは

なぜ手術を受けるのか?

前項でお話をした通り、

患者さんは様々な葛藤の中で手術の日を迎えます。

では、患者さんはなぜ手術を受けるのでしょうか?

「手術を受けません。」

手術を受けないという選択をする患者さんもいらっしゃいます。

しかし、多くの患者さんが手術を受けるという選択をされています。

 

あなたはどのように思いますか?

 

あくまでも、私の個人的な意見ではありますが、

様々な不安や葛藤を抱えながら患者さんが手術を受ける理由・・・

それは、患者さんが

 

今よりも自分自身が望む

日々を送るための方法が

手術を受けること

 

であると考えられたからではないでしょうか?

「手術を受ける」

「今日よりも良くなりたい」

と決めた患者さんやご家族の意思を尊重して

患者さんが安全でより安楽な手術を無事に受けることができるように

手術を通して患者さんに起こる可能性がある合併症を予防できるように

様々な知識を駆使した看護を提供する・・・

それが手術看護だと思っています。

 

 

手術中の患者さんは

手術という強い侵襲から患者さん自身を守るために

人為的に非日常的な状態におかれることになります。

手術室の看護師はそのような状態の患者さんを

全体的に支援することが役割といっても過言ではありません。

1回の実習では

なかなか体験できない感覚かもしれませんが、

奥深い手術看護に少しでも触れていただけたら嬉しいと思います。